老後のインプラント治療のデメリットとは?知っておきたい注意点

老後のインプラント治療のデメリットとは?知っておきたい注意点

目次

横浜市日吉の歯医者・歯科「横浜日吉おおとう歯科」です。
人生100年時代、健康で豊かな老後を送るために「歯の健康」を考えることは重要です。
しかし、インプラント治療は高齢期に特有の課題も伴います。
厚生労働省のデータによると、高齢者のインプラント装着率は年々増加していますが、費用やメンテナンスの負担、全身の健康状態との関係が懸念されています。厚生労働:高齢歯科保健
今回は、老後のインプラント治療のデメリットを具体的に解説し、対策や選択肢も合わせてご紹介します。
これを読むことで、後悔しない選択ができるでしょう。
高齢期のインプラント治療についての疑問を解消し、自分に合った治療法を見つけましょう。

費用と治療期間の負担

高額な治療費が家計に重くのしかかる

インプラント治療は自由診療のため、1本あたり30~50万円が相場です。
さらに、複数本の治療が必要な場合は、治療費が数百万円に達することもあります。
特に老後の固定収入の中で、この費用を捻出するのは大きな負担です。
治療後もメンテナンス費用が継続的に発生するため、長期的なコストを見越して計画を立てる必要があります。

長期にわたる治療期間

インプラントは、顎の骨と人工歯根が結合するまで数か月以上の時間が必要です。
骨の状態や個人差によっては、治療期間がさらに長引くこともあります。
これにより、通院が多くなり、特に交通手段が限られる高齢者には負担が増します。

健康状態による治療リスク

外科手術が体力を必要とする

インプラント治療は外科手術を伴い、顎骨に人工歯根を埋め込むための処置が必要です。
高齢者の場合、加齢に伴う体力の低下が術後の回復に影響を及ぼすことがあります。
例えば、糖尿病や高血圧といった持病を抱える方は、治療の成功率が低下する可能性があります。

全身疾患が治療に与える影響

骨粗しょう症の患者では、骨の状態がインプラントの固定に適さないことがあります。
また、服用している薬の影響で骨の再生が妨げられる場合もあります。
事前にかかりつけ医との連携を図り、治療の適応を慎重に検討することが大切です。

メンテナンスの難しさ

メンテナンス不足によるリスク

インプラントは治療後のセルフケアと定期メンテナンスが欠かせません。
しかし、老後は視力や手の器用さが低下するため、適切なブラッシングやフロスの使用が難しくなる場合があります。
これにより、インプラント周囲炎という病気を引き起こし、最悪の場合、インプラントが脱落するリスクもあります。

通院が困難になるケース

交通手段の制限や歩行能力の低下により、定期的なメンテナンスが難しくなる方もいます。
これを補うために、訪問診療サービスを利用したり、家族や介護者に協力を求めることが有効です。

骨の健康状態による制約

骨量が不足している場合の問題

インプラント治療には十分な顎骨の量が必要ですが、歯周病や加齢により骨が痩せている場合、インプラントが安定しないことがあります。
このような場合、骨造成手術が必要になることがありますが、これには追加の費用と治療期間が伴います。

骨粗しょう症が治療に与える影響

骨粗しょう症の方では、骨の脆弱性がインプラント治療の成功を難しくする場合があります。
治療計画を立てる前に、骨の状態を歯科用CTなどで精密に診断し、安全な治療を進める必要があります。

老後に特有のインプラント治療の課題を克服するには

老後のインプラント治療におけるデメリットを克服するためには、以下のような対策を取り入れることが有効です。

  • 事前診断を徹底する:歯科用CTを活用して骨密度や健康状態を確認する
  • 家族や介護者のサポートを活用する:日常的なケアや通院の支援を受ける
  • 訪問診療サービスを利用する:通院が困難な場合でもプロのケアを受けられる
  • リスクを歯科医と相談する:健康状態や予算に応じた治療計画を立てる

まとめ

インプラント治療は、老後の生活を快適にする可能性がある一方で、費用、健康状態、メンテナンスの負担といったデメリットも存在します。
これらの課題を乗り越えるためには、事前診断や計画を綿密に行い、家族や専門家の協力を得ることが重要です。
適切な対策を講じることで、リスクを最小限に抑え、インプラントの恩恵を享受することができます。
歯科医と十分に相談し、後悔のない選択をしてください。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

監修者

大藤 竜樹 | Ohto Tatsuki

日本大学歯学部 歯学研究科大学院卒業後、その後に医療法人裕正会 イースト21デンタルオフィス、品川シーサイド歯科に勤務、院長 就任、医療法人大協組理事 就任、
2020年横浜日吉おおとう歯科 開院、

【所属】
日本歯科保存学会
日本口腔インプラント学会
日本顎咬合学会 認定医
日本顎咬合学会関東甲信越支部理事
OJ(Osseoinnteglation Study Club of Japan)
JCPG(日本臨床歯周療法集談会)理事
5D-FST

【略歴】
日本大学歯学部 歯学研究科大学院
医療法人裕正会 イースト21デンタルオフィス
品川シーサイド歯科
医療法人大協組理事 就任
横浜日吉おおとう歯科 開院

 

横浜市の日吉駅徒歩5分の歯医者
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